『π〈パイ〉』(1998年) 【ネタバレなし映画紹介】

ネタバレなし映画紹介

みなさんこんにちは蟹バリズムです。

今回紹介するのは『π〈パイ〉』です。

ジャンルはサスペンスとなっております。

2024/3/14の“円周率の日”にはデジタルリマスター版が上映されます。

ダーレン・アロノフスキー監督の長編デビュー作ですね。

予告

あらすじ

天才的 IQ と数学能力を誇るマックス・コーエン。宗教真理からウォール街の株価予測まで、世界は全て数式で説明できると確信しており、マンハッタン・チャイナタウンの自宅にある自作コンピューターで日々神秘の数字の法則探しにのめり込んでいる。そして、ついに核心に触れると思った瞬間、彼は謎の組織から付け狙われはじめ、そして彼の脳内には異常な変化が起こり始める――。

π〈パイ〉 デジタルリマスター – 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

上映時間

85分

制作国

アメリカ

監督・脚本・キャスト

みんなの評価

2024/3/14時点での評価です。

Filmarks:3.5

映画.com:3.1

結果的にはまずまずの評価になっていますが、よく見ると高評価の人と低評価の人で、評価が両極端に分かれていますね。

ネタバレなし感想

白黒映画。ダーレン・アロノフスキーの長編デビュー作。
低予算名作。

数字に取り憑かれた男。
ひたすら答えを求め続ける主人公を、答えのないスクリーンの中で描く。

光の使い方が凄い。
だから白と黒がものすごく美しい。
白黒2色を使って奥行きを見せ、ときには1色だけを使い平面的に見せる。

この使い分けが見事だった。
数学”の象徴として、さらには“白黒”の象徴としても劇中で「囲碁」が何度も使われている。

数字が持つ強さ、怖さ、規則性、ときに見せる不規則性、不思議さ、無機的な雰囲気を具現化したのが主人公の男だろう。

グルグル回るカメラや、主観ショットと正面からのショットを交互に見せる演出も見事。

音楽もめちゃくちゃ良かった。
これは劇場でしか味わえないと思う。

しっかり数学と芸術の関係性にも触れていた。

まさにこの作品は芸術である。
僕が求めてた映画はこれ。
オールタイムベスト入りました。

公開日が3.14なのも好き。

まとめ

この作品は、ストーリーを楽しむというよりも、視覚的・聴覚的に楽しむものだと思います。

ストーリーを求めて劇場に行ったら肩透かしを喰らうでしょう。

私的にはおススメの作品です!

ぜひご鑑賞ください!

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